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春の狭山

季節は移り変わろうとし気温が著しく不安定な今日このごろですが3月16日、春を感じに狭山丘陵へといってまいりました。メンバーはマンファリ、コム、アンターの三名。
ジブリとなりのトトロの舞台になっていることで有名ですよね。
そんな、雑木林に谷戸に茶畑にが残っている狭山丘陵ですが様々な団体が分割、管理しているらしく採集は禁止なので観察のみ。
緑の森博物館の室内展示を見学させてもらった後トレッキング開始です。
枯れたアシに覆われた谷戸。このアシのしたには丘陵から湧き出た水があります。
そこに産み付けられているのは
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ニホンアカガエルの卵塊です。ヤマアカのものもありましたね。
まだまだ卵割も始まっていないんじゃないかというものから胚発生がだいぶ進んでいるものまで、段階は様々でした。幼生(オタマジャクシ)も見られましたよ。
その後尾根まで上がり、尾根伝いに歩いて行きました。
すると開けた場所が。萌芽更新ですね。雑木林を管理するうえで重要なことで、ある程度育った樹木を伐採し切り株から生える新しい芽の発育を促します。すると林床に日光が当たるので種子の発芽、発育も見込めるといったものです。ある程度育った萌芽は蘖とよばれ、将来、幹となります。
そんな将来の雑木林をあとにし、歩いていくと道端にこんなものが。
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オサムシタケに寄生されたオサムシです。パッと見アオオサムシに脚がたくさん生えているようですが脚は六本です。関節があるのが脚ですね。それ以外のニョロニョロしたものがオサムシタケです。
この麗らかな春の日差しを拝みたいのはヒトだけでなくキノコもなんですねぇ。
図鑑でしか見たことがないものでしたから個人的にはちょっと感動。

そんなオサムシタケをあとにして沢を目指します。
するとありました。春の風物詩。
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トウキョウサンショウウオの卵嚢です。
こんなかんじで見えやすい場所にあっていいのかと思いますが、実際アライグマに食べられて問題になっています。
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さらにさらに、近くを成体が歩いていたもんだからぶったまげたのなんの。
ノソノソと歩くくせして水に入るとものすごい勢いで泳ぎやがっていました。

その後カラスの不思議な鳴き声にであったりキツツキ類の古巣を見つけたりといろいろ観察しながら帰途につきました。
そういえば茶畑が多かったですね。さすがは狭山茶の名産地といったところでしょうか。