生物研究の集い
こんにちはciderです。
先日は多数の高校の生物部がそれぞれの研究を発表しあう生物研究の集いというイベントに参加しました。
会場となった東京農業大学
今回はパワーポイントを使って発表する口頭発表と昼休みに模造紙などを用いて発表する展示発表の2種類があり、桐朋は口頭発表を行いました。
発表内容は生物部が2008年から行っている「多摩川魚類生態調査」についてです。
イール氏が担当し、魚種ごとにグラフを効果的に用いて説明をしてくれました。
発表後、質疑応答の時間に多数の質問をいただきました。質問をくださった方々、ありがとうございました。なお、質問とその回答についてこの記事の最後に載せてありますのでご覧ください。
上 発表するイール 下 パワーポイントのスライド
その後、他校の研究発表を聞いていると土壌生物の調査や水質調査などの「調査」のほかにパイナップルを使った骨格標本やネズミの迷路実験などの実験を発表した学校も多数あり様々な研究を聞くことができました。中でも興味深かったのは展示形式で発表されたパイナップルを使った骨格標本についでです。これは本来お湯を使って生物の筋肉を分解するところでパイナップルを用いより容易に分解できることを実証したものでした。
今回の集いによって様々な学校の活動を知ることができました。また、この場で多摩川の生態調査の発表をしたことにより桐朋生物部員が改めて多摩川の生態系の変化などを確認できたと思います。中学生の皆さんも楽しめたのではないでしょうか。
それではまた。
Q&A
①Q.同時期に上流地点に進出したウグイとタカハヤの2種に相関関係はあるのでしょうか。
A.たまたま同時期に進出しただけであり関係はないと思われます。
②Q.アブラハヤとタカハヤの交雑個体は確認できますか。
A.本調査ではその2種の交雑個体は1匹も確認しておりません。
③Q.時間は決めてあるのでしょうか。
A.調査の際には時間を計っており約1時間を目安としております。
④Q.水質や日照時間は考慮してあるのでしょうか。
A.天気は記録していますが日照時間は計測しておりません。また、水質は今のところ考慮していませんが、今後(捕れた種によって水質がわかる)川虫の調査とも交えて考えていく方針です。
⑤Q.オイカワは岸辺ではあまり捕れないと思うので流れの速いところでも採集したらどうでしょうか。
A.今までの調査では岸辺でも充分な個体数捕れています。また、流れの速い場所での採集は不可能です。