桐朋生物部のブログ

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戦いの果てに… ~横沢入~

どうも、このブログのもう一人の管理者で、主将のmomoです。部員でも誰が更新しているのか混乱している人がいるようだったので、これからは記事を書くときは名前を明記します。

今日はいつもの川での採集とは違い、横沢入というところに行きました。武蔵増戸駅から徒歩10分ほどの所にあるこの地帯は四方を山に囲われた盆地のような地形をしています。ここは野生動植物保護地区に指定されており、トウキョウサンショウウオホトケドジョウなど、ほかではあまり見ることができない珍しい生き物も生息しています。
また両生類、爬虫類の種類も豊富で、生物部では以前ヒバカリをとったこともありました。
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今日の目的はやっぱりヘビ!!横沢入には本州に生息するヘビが全種類いるそうです。 ここのところ採集のたびにヘビを目撃していたので、今日こそは捕獲してやろうと装備を固めて行きました。
ちなみにヘビの種類は割となんでもいいです。マムシとかの毒を持つ危険な種類でない限りは学校に持ち帰って飼育する準備もしてありました。

到着してはじめに向かったのが、林道の奥にある小川です。ここはヘビの目撃例はありませんが、浅い沼のような場所でトウキョウサンショウウオアカハライモリを見ることができます。
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成体は見つかりませんでしたが、トウキョウサンショウウオの卵(の残骸)が見つかりました。卵はこのように三日月型のゼリー状の物質に包まれています。かなりの数が確認できましたが、殆どはすでに孵化していて、中身は残っていませんでした。
この場所ではシュレーゲルアオガエルニホントカゲを捕獲しました。

林道から戻ると、あぜ道でガサガサをする者とヘビを探す者の二班に別れて採集。
水場ではホトケドジョウが大量にいましたが、これは採ってはいけないのでリリース… アカガエルやシュレーゲルを地道に採ります。大人数の割に成果が微妙なので士気が低下していくなか、中2勢はアカハライモリを3匹も採っていました。
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アカガエルとシュレーゲルアオガエル 
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アカハライモリ  東京産は腹が一面赤色で黒い模様が少ないことが特徴。

一方我らヘビ班の戦いは過酷でした。採集方法はひたすらヘビがいそうなワラの山をひっくり返す というもの。
重いワラを持ち上げるのは体力を使う上、全く出てきてくれません。一時間ほどそれを繰り返したあと、「石垣の上で多く見かける」という情報を頼りに砂利道を散策…ようやくアオダイショウを一匹見かけましたが、すぐに林の中に逃げられてしまいました。
その後は一匹も見かけないまま1時を過ぎ結局、高一以下を先に帰してヘビ班3人だけで残ることにしました。
もう一度同じルートを回りましたが結局、ダメ。
最後の望みを託した横道では二匹小さいヘビ(たぶんシマヘビ)を見つけましたが、逃げられてしまいました。
このとき時刻は2時すぎ… 流石に全員心が折れました。自然とは理不尽で気まぐれなものです。
失望と徒労感を胸に帰路につきました。

<成果>
・アカガエル…5(実際はそこらじゅうで鳴いていました)
・アカガエル(オタマ)…5(捕ろうと思えば無限に捕れます)
シュレーゲルアオガエル…3(卵のうも目撃)
アカハライモリ…3
ヘビが採れなかったのは残念です。中間考査の前の休みにもう一回来ようかな…