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オイカワ(Zacco platypus)

鮒次郎です。多摩川などでよく見られるオイカワという魚を紹介します。
 
今回は ㈱山と渓谷社 出版 「ヤマケイポケットガイド⑰ 淡水魚」  のほかに、同社出版 「山渓カラー名鑑 日本の淡水魚 改訂版」も参考に致します。
【オイカワ】 
・全長・・・15cm。普段多摩川で捕れるものは10cm未満の個体が多い。
 
・分布・・・本州(北陸、関東以西)、四国(瀬戸内海側)、九州。だが琵琶湖のアユ放流にともない東北、四国(太平洋側)にも生息。
 
・生息域・・・河川の中・下流域及び湖、沼
 
・生態・・・付着藻類や落下昆虫など、多様な食性である。5~8月には岸よりの平瀬で産卵が行われる。雄の婚姻色は鮮やかである。
 
・見分け方・・・幼魚や、雌、婚姻色の出ていない雄は体側が銀色。また、尻鰭が長い。
 
・備考・・・オイカワの学名は「zacco platypus」で、この「zacco」は「雑魚」がラテン語化したもの。川の中層を群れでいるが速いので、タモ網採集ではあまり捕れない。東京周辺では「ヤマベ」とも呼ばれている。
イメージ 1
左上が雄、右下が雌。 そんなに婚姻色は出ていないが赤や青緑色がうっすら確認できる。